3月17日(日)午後3時より涅槃ダンゴ撒きを行いました。
コロナウイルス等の問題もあり
参加者は少ないのではと思っていましたが
お経を上げました。
涅槃会の日は、通常お釈迦様が亡くなられた日の
2月15日となりますが
こちらの地域や当山では
1カ月遅れの3月15日に行います。
その後、絵解きを致しました。
中央に横たわっているのがお釈迦様、
右上には生母摩耶夫人(まやふじん)がいます。
摩耶夫人はお釈迦様がお生まれになった7日目に
亡くなられたと伝わっていますが
お亡くなりになりそうなお釈迦様を案じ
長寿の薬を与える為にこられたと言われいます。
摩耶夫人がお釈迦様を案じられて投じられた薬袋が
お釈迦様には届かず枕元の木に描かれています。
こちらは皆さんが病院に行かれた際のお薬で
「投薬」と言われる起源となっています。
お釈迦様を囲う様に立っている
沙羅双樹(さらそうじゅ)の木もまた、
右側の4本が白く枯れています。
人間だけではなく動物や植物も悲しんだことを表しています。
左側の4本が青々としていることと
4本が白く枯れていることから
お釈迦様が亡くなられてもその教えは枯れることなく
受け継がれていくことを示しています。
お釈迦様に触れている老婆はお釈迦様に
乳粥を施したスジャータであります。
等々いくつかの絵解きを致しました。
また、コロナウイルス感染防止のため
ダンゴ撒きはせずにお菓子などを皆さまにお持ち帰りいただきました。
このダンゴにも今があり、白は骨、赤は血、黄色は肌となります。
各々が自ずの物になるようにとの事であります。
初めてご来寺された子どもさんもいられこれからも
時々お寺に足を運んでもらえるとお寺もまた活気が出てきます。
ご参加いただいた皆様には心より御礼申し上げます。